現在、GitHubを利用する開発者が世界中で1億人を突破しました。これが何を意味するのか、そしてなぜそれが始まりに過ぎないのか理由を説明します。
2019年、私たちは「GitHubを利用する開発者の数を2025年までに1億人にする」という目標を掲げました。より多くの開発者が1つのプラットフォームに集結すれば素晴らしいことが起こる、ということを知っているからです。
2023年1月25日(米国時間)、GitHubを使ってソフトウェアプロジェクトの開発、保守、貢献に携わっている開発者の数が正式に1億人を超えたという事実をお伝えできることを嬉しく思います。
予定より2年早く達成したというだけでなく、GitHubには今後も開発者を最優先に考える重責があることを表しています。
新しい開発者コミュニティ
2007年10月に最初のコードがGitHubにコミットされた時点では、開発者はどういう人々であるか、どのようなバックグラウンドを持っているのか、そして彼らの業務内容について、一般的にかなりイメージが固まっている傾向がありました。
しかし、今日の開発者は、テクノロジー企業でソフトウェアを開発している人だけではありません。さまざまな業界で働く多様でグローバルな人材が、空いた時間にコード、設計、ドキュメントに手直しを加えたり、オープンソースプロジェクトに貢献したり、科学的研究を実施したりしています。
2015年当時、GitHubの開発者の約3分の1は北米出身でした。現在は、米国から遠く離れた東南アジア、アフリカ、南米などの地域で、特に著しい成長が見られます。インドだけで、1,000万人を超える開発者がGitHubを使ってソフトウェアを開発しており、ブラジルでは、新たに300万人を超える開発者がGitHubを使っています。
このように地球規模でアイデアを交換することで、どのような人物で、何に取り組み、どこに住んでいるかに関係なく、開発の民主化により、多くの人々が開発に携わることができるようになります。開発者は現在、コードのコミット、ドキュメンテーションへの貢献、新しいソリューションの構築を通じて、新たな問題を世界レベルで解決しようと取り組んでいます。また、病院、映画製作、NASA、さらにAIと機械学習アプリケーションを強化するPyTorchプロジェクトのために、世界各地でソフトウェア開発に取り組んでいます。あるいは、最愛の人がコミュニケーションを取ったり、家族が病気を克服したりするのをサポートしたいと考えている人々でもあります。
すべての開発者にとってのホームを作る
こうした責任の増大に伴い、開発者がより多くの成果を上げるために、単にツールを提供するだけではもはや十分ではありません。私たちは、開発者が作業に専念し、最高の力を発揮するために必要なものをすべて提供する必要があります。
「GitHubはすべての開発者にとってのホームである」これが私たちのビジョンです。Pull Requestの作成から、GitHub Copilotを使用したAIによる開発者支援まで、GitHubはすべてにおいて「開発者ファースト」を貫いています。しかし、これは始まりに過ぎません。GitHub Nextでは、私たちの研究開発チームがソフトウェア開発の未来を調査しています。Code BrushesからHey, GitHub!まで、GitHubがすべての開発者にとってのホームであるために、GitHub Nextは極めて重要な役割を果たしてきました。
1億人を超えて、さらに増え続ける開発者にとってのホームとして、GitHubはテクノロジーを利用できる新しい開発者を増やしたり、人々が連携して新たな成果を実現したり、人類の進歩を加速させたり、まだ把握できていない問題を解決できるよう手助けをするという責任を真剣に受け止めています。より多くの開発者が協力し、最高の力を発揮するために必要なすべてのものが揃うと、誰にとっても素晴らしいことが起きるからです。
ここから、共に構築していきましょう。