GitHub Copilot X: The AI-powered developer experience

GitHub Copilot X:AIを搭載した開発者体験

Image of Thomas Dohmke

GitHub Copilotは、チャットや音声インターフェイスの組み込み、Pull Requestのサポート、ドキュメントに関する質問への回答、OpenAIのGPT-4の採用など、よりパーソナライズした開発者体験を提供できるよう進化を遂げています。


GitHubのミッションは常に、時代の先を行くイノベーションを起こし、ソフトウェアで強化された世界で、開発者がより幸せかつ生産的になるために必要なものを提供することです。数年前に大規模言語モデルの実験を開始し、生成系AIはソフトウェア開発の未来を象徴する存在であることがすぐに明らかになりました。GitHubはOpenAIと提携して、GPT-3の子孫であるOpenAIのCodexモデルを使用した世界初の大規模な生成系AI開発ツールとしてGitHub Copilotを開発しました。

GitHub Copilotは、コメントやコードを自動補完することで開発者の作業を円滑に進めるAIペアプログラマーとして、ソフトウェア開発の新時代を切り拓きました。また、リリースから2年足らずで、既にコードの46%を記述し、開発者のコーディングを最大で55%高速化しています。

とは言え、AIによる自動補完は単なる始まりに過ぎません。

GitHub Nextの研究開発チームは、GitHub Copilotをエディター上だけではなく、開発ライフサイクル全体を通してすぐに利用できるAIアシスタントに進化させるべく取り組んでいます。そうして誕生したのがGitHub Copilot Xであり、AIを活用したソフトウェア開発の未来に対するGitHubのビジョンを体現しています。OpenAIの新しいGPT-4モデルを採用しただけでなく、Copilotにチャットと音声機能を導入し、Pull Request、コマンドライン、ドキュメントにCopilotを組み込んで、プロジェクトに関する質問に回答します。

あらゆるステップでAIを利用できるようになることで、開発者の生産性に対する考え方を根本から再定義することができます。GitHubは、定型的なタスクや手動タスクを減らし、開発者のライフサイクル全体で複雑な作業を容易にします。そうすることで、すべての開発者が「将来のイノベーションを構築し、現在の人類の進歩を加速させる」という全体像の実現に向けて、すべての創造力を集中させられるようになります。

では、詳しく見ていきましょう。

何が新しくなったのでしょうか?私たちのAIを活用したソフトウェア開発のビジョン、GitHub Copilot Xに関する詳細はこちら>

A graphic showing how many developers and companies have already used GitHub Copilot and how it's helping improve productivity and happiness.
既に多くの開発者や企業がGitHub Copilotを利用し、より幸せかつ生産的になるため手助けをしています

AIを搭載新たな開発者体験‍

  • GitHub Copilot Chatを使ってChatGPTのような体験をエディターで:GitHubは、開発環境に焦点を当て、VS CodeやVisual Studioとネイティブに統合されたチャットインターフェイスをエディターに導入しています。これは、コード提案をはるかに超える機能です。GitHub Copilot Chatは、ただのチャットウィンドウではありません。開発者がどのようなコードを入力し、どのようなエラーメッセージが表示されているのかを認識し、統合開発環境 (IDE)に深く組み込まれています。開発者は、各コードブロックの処理内容に関する詳しい分析と説明、ユニットテストの生成、さらにはバグに対する修正案を手にすることができます。

GitHub Copilot Chatは、OpenAIとMicrosoftがChatGPTや新しいBingで行ってきた作業をベースに構築されています。また、以前デモを行った音声をコードにするAIテクノロジー(現在は、GitHub Copilot Voiceと呼んでいます)も今後搭載し、開発者が口頭で自然言語プロンプトを入力できるようにする予定です。

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  • Copilot for Pull Requests:GitHub上のPull Requestに対して初めてAIが生成する説明に関するテクニカルプレビューにお申し込みいただけます。この新機能は、OpenAIの新しいGPT-4モデルを活用し、組織管理者や個々のリポジトリオーナーがインストールできるGitHub Appを通じて、Pull Requestにタグを埋め込むことで、AIによる説明を追加できます。これらのタグを元に、変更されたコードに応じてGitHub Copilotが自動的に説明を生成します。開発者は、提案された説明を確認、修正することができます。

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GitHub Copilotを利用した、インライン提案付きプルリクエスト

これは、GitHubのPull Requestの仕組みを見直す最初のステップです。GitHubでは、開発者がPull Requestを作成する際、GitHub Copilotがコード変更に関する情報を動的に取り込み、文章や段落を自動的に提案する新機能を社内でテストしています。

また、Pull Requestに対するテストが不十分な場合、GitHub Copilotで自動的に開発者に警告した後、テストの候補を提案し、プロジェクトのニーズに基づいて編集、承認、拒否できる新機能も準備しています。


GitHub Copilotを利用した、プルリクエストにおけるテスト生成

これはGitHub Copilot Chatに対するGitHubの取り組みを補完するもので、開発者はエディターからGitHub Copilotに直接テストの生成を指示できます。つまり、開発者に十分なテストカバレッジがない場合、GitHub CopilotはPull Requestを提出した時点で警告します。また、プロジェクトオーナーがテストに関するポリシーを設定し、開発者がそのポリシーを満たせるようサポートすることもできます。

  • ドキュメントについてAIが生成した回答を入手する:GitHubは、言語、フレームワーク、テクノロジーに関する開発者の質問など、ドキュメントに関する質問について、AIが生成した回答をチャットインターフェイスでユーザーに提供する、実験的なツールのGitHub Copilot for Docsをリリースします。GitHubは、まずReactのドキュメントAzureのドキュメント、そしてMDNから対応し、これらのプロジェクトの開発者やユーザーとともに迅速に学び、反復できるよう取り組んでいます。

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GitHub Copilotを利用して、お客様のドキュメントに合わせた回答が可能

また、GitHubはこの機能をあらゆる組織のリポジトリや社内ドキュメントに組み込み、開発者が組織のドキュメントやよく使われるコード、社内ソフトウェアについてChatGPTに似たインターフェイスで質問すると、すぐに回答が得られるようになることを目指しています。

GitHubは、会話型インターフェイスのメリットは計り知れないと考えています。公開/非公開の知識ベースの枠を越えてGitHub全体をセマンティックに理解できるよう対応し、組織、チーム、企業、個人の開発者に対しても同様に、コードベースやドキュメントに基づいてGitHub Copilotの回答をパーソナライズできるよう取り組んでいきます。

今後に向けGitHubは、開発者が技術的な質問の答えを得るために必要なものをすべて提供できるよう、Issue、Pull Request、ディスカッション、Wikiなど、ドキュメント以外のリソースをインデックス化する最適な方法を模索しています。

OpenAIの新モデルGPT-4を搭載

Pull Requestとドキュメントを見直すGitHubの取り組みは、新たにリリースされたOpenAIのGPT-4 AIモデルによって支えられています。

このモデルはリリースされたばかりですが、既に論理的な推論やコード生成において大きな進歩が見られています。GPT-4の登場により、開発者体験のあらゆる場面であらゆる開発タスクを支援するAIペアプログラマーを作るという大きな目標に、AIの状態が追い付きつつあります。

しかも、GPT-4は、GitHub Copilotが開発者のコードベースをより深く理解し、Pull Requestで適切な提案をしたり、ドキュメントを効果的にまとめたりするのに役立っています。

  • Copilot for CLI(command line interface):エディター、Pull Requestに次いで、開発者が最も時間を費やしている場所がターミナルです。しかし、どれほど熟練した開発者でも、多数のコマンドの正確な構文を思い出すには、ドキュメントを何ページもスクロールする必要があります。GitHubがGitHub Copilot CLIをリリースしているのはそのためです。コマンドやループを構成したり、わかりにくい検索フラグの中から、あなたが実現したいものを提示することができます。

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A demo of GitHub Copilot for CLI.
GitHub Copilot for CLIのデモ

ここから構築していきましょう

GitHubは、ドキュメントの理解やコードの記述、Pull Requestの送信など、あらゆるチーム、プロジェクト、リポジトリで使用されるGitHub Copilotをパーソナライズし、ソフトウェア開発のライフサイクルを根本的に改善することに取り組んでいます。Microsoftの知識モデルと併せて、あらゆる組織にあるデータとインサイトを活用し、すべての作業者と開発者のつながりを強化して、すべてのアイデアが摩擦なくコードから現実のものとなるようにしていきます。同時に、GitHub Copilotの心臓部であり、すべての始まりであるAIペアプログラマーの革新と更新も続けていきます。

GitHub Copilot Xの登場により、より生産的で充実した、幸せな新世代の開発者が生まれ、より優れたソフトウェアをすべての人に届けることができるようになります。さあ、ここから構築していきましょう。

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